このサイトではビジネスフォンの様々な故障の原因と対処法をご紹介していますが、今回は保守契約がテーマです。
オフィスでは様々な事務機器を導入しますが、中でも複合機(コピー機)はしっかり保守契約を結んでいる事業者は多いと思います。しかし、ビジネスフォンに関しては保守契約を結んでいるでしょうか?
ということで、ここからはビジネスフォンの保守契約の種類や、契約を結ぶ必要性についてご説明いたします。
1、ビシネスフォンの保守契約は3種類
複合機(コピー機)では、大抵の会社はカウンター保守を結んでいますが、その他にもキット保守やスポット保守など、主に3種類の保守契約があります。
そして、ビジネスフォンに関しては、実際にどんな保守契約があるのかご存知ない方が多いのではないでしょうか?実は、ビジネスフォンの保守契約については、ビジネスフォンの販売業者によって取り扱いは様々。
基準を設けて保守契約を結ぶ販売業者もあれば、故障したときのみ対応している販売業者など、ビジネスフォンの保守契約は複合機とは異なり不透明な部分があります。
そこで、ビジネスフォンの保守契約は?といえば、一般的に以下のような種類があります。
- 定期保守
- スポット保守
- 災害時サポート
定期保守
定期保守は、毎月一定の保守料金を支払うことで、月に1回、2ヶ月に1回など、定期的に業者のスタッフが契約している会社に訪問してビジネスフォン全体の無償点検を実施してくれるなどの保守サポートが受けられる保守契約です。
その他にも、
- 主装置の点検(外観、ユニットのランプ状態、冷却ファンなど)
- 通信障害や不具合の有無の確認
- 稼働状況の確認
- 電圧の測定
- 清掃
- データのバックアップ
など、ビジネスフォンのシステム全体をくまなく点検してくれるので、故障などのトラブル防止のためには最適な保守契約になっています。
スポット保守
スポット保守とは複合機でも行われているサービスですが、定期保守とは異なり、故障や通信障害などのトラブルが発生したとき、その都度依頼すれば実費精算で対応してくれる保守サービスです。
一般的に、各販売業者の故障などの問い合わせ窓口に電話すれば、トラブル内容を確認したのち、担当の技術員を派遣する形になります。
また、トラブルが発生したときでなくても、点検も受け付けているようなので、心配な方は定期的に依頼するのも予防対策のためには良いのではないでしょうか。
災害時サポート
地震や火災、落雷など、突発的な自然災害による故障のときに対応してくれる保守サポートです。
中でも、オフィスのビジネスフォンは落雷による故障件数が多いことなら、念のために加入する事業者は多いといいます。
以上の2つの保守サービスよりも料金は割高になりますが、優先的に対応してくれます。
このような3つの保守サービスがビジネスフォンの導入にあわせて利用できるものの、先程も説明した通り、販売業者によって契約内容はバラバラ。そのため、まずは見積もりを提出してもらい、実際のサービス内容はしっかり確認してから契約するようにしましょう。
2、ビジネスフォンで定期保守契約を結ぶ必要性
ビジネスフォンの保守契約・サービスの種類をご覧いただきましたが、定期保守契約を結ぶ必要性があるのか?
まず、新品ビジネスフォンについては、購入から1年間の保証期間が付いているので、1年間の保証期間内の故障であれば無償で交換や修理依頼ができます。
しかし、保証期間が過ぎたときや、定期保守契約を結んでいない場合、故障したときはスポット保守と同じように、その都度実費で修理を依頼する形になり、特に主装置が故障した場合、高額な修理費用がかかるケースがあるので注意が必要。
故障したときに修理を依頼した場合、作業員派遣費10,000円~15,000円/1人が必要になり、あとの故障の程度によって異なります。
主装置の内部に組み込まれたユニットを交換だけなら10,000円程度で抑えられますが、万一主装置が完全に故障した場合は、新たに主装置を用意するようになるため、一般的な主装置の相場は200,000円~、主装置設置費13,000円/1台程度が必要になります。
そこで、定期保守契約を結んでいれば、配線ケーブルの補修程度なら無償でおこなってくれ、主装置が故障したときでも割安価格で対応してくれます。
このように、ビジネスフォンを購入するとき定期保守は必須ではないものの、契約しているだけで定期点検や故障としたときでも優先的に対応してくれるので、定期保守サービスを行っている業者で購入するときは出来るだけ契約することをおすすめします。
3、まとめ
保守契約と聞けば複合機(コピー機)のカウンター保守を思い浮かべますが、ビジネスフォンには保守契約が用意されています。
ただし、基準を設けて定期保守を結ぶ販売業者もあれば、故障したときのみ対応するスポット保守サービスを行っている販売業者など、ビジネスフォンの保守サービスは業者によってバラバラです。
そのため、ビジネスフォンを導入するときは、どんな保守サービスがあるのか確認して、定期保守サービスがある業者から導入するときは、できるだけ定期保守を契約しておくことをおすすめします。