このサイトでは、ビジネスフォンで発生する様々な故障の原因と対処法をご紹介していますが、今回は子機の故障がテーマ。
家庭用電話機は親機とコードレス子機がセットで販売されますが、ビジネスフォンにも子機としてコードレス電話機があります。コードレス電話機のメリットは移動しながら通話ができること。しかし、その分故障するリスクは高いのです。
というわけで、ここからはビジネスフォンの子機、コードレス電話機が故障する原因と簡易的な対処法をご紹介いたします。
1、ビジネスフォンの子機「コードレス電話機」の仕組み
冒頭でも説明した取り、家庭用電話機と同様にビジネスフォンでも子機としてコードレス電話機が増設可能。現在、販売されている大半のビジネスフォンには、様々なオプションとともにコードレス電話機も用意されています。
(HIRACHI integral-Fより引用)
そこで、コードレス電話機を子機として利用する場合、家庭用電話機と仕組みが異なり、基本は「無線アンテナ」が必要。
コードレス電話機とセットになっており、以下の手順で接続されます。
➀主装置にコードレス電話機用の無線アンテナを接続
➁無線アンテナを適所に設置
➂コードレス電話機が無線で通話可能に
最新タイプであれば、通話到達距離は200m~300mと広範囲をカバーしてくれるので、同じフロア内なら問題なく利用できます。ただし、コードレス電話機は充電が必要。充電器も基本セット販売されています。
2、コードレス電話機が故障する原因と対処法
ビジネスフォンでコードレス電話機を子機として利用する仕組みをご理解いただいたところで、故障する原因と簡易的な対処法をご紹介いたします。
故障原因➀ 床に落とす、水没させた
これは、スマートフォンと同じですね。
床に落としたり、誤って水没させたりして故障した場合、修理や交換するしか方法はありません。
また、現在のビジネスフォンのコードレス電話機は、
HITACHI 「integral-F」:防水性能IPX5/IPX7相当搭載
NAKAYO 「NYC-iF」:防水性能IPX5/IPX7相当搭載
NTT 「αA1」:防水性能IPX4相当搭載
と、防水性能を有した機種は増えていますが、”完全防水” ではないので水没させれば故障する可能性があります。
故障原因➁ 無線アンテナの設置場所が悪い
故障とは少しニュアンスは異なりますが、無線アンテナの設置場所が悪いと、通話が途切れる、まったく使えない、といった現象が発生します。電波なので、周囲が障害物に囲まれている場所に設置すれば、当然電波は届かなくなりますよね。
無線アンテナはWi-Fiルーターと同様に、出来るだけ高い位置に設置し、周囲に電磁波が発生する機器を置かないようにしましょう。
また、主装置の側に設置する方もおられますが、電波障害を起こすので、こちらもできるだけ離れた場所に設置する必要があります。
故障原因➂ コードレス電話機の充電切れ
ビジネスフォンのコードレス電話機は、携帯電話やスマートフォンと同じように充電が必要。当然、充電切れになれば電話機として使えなくなります。また、搭載しているバッテリーの寿命があり、すぐに充電切れになるようなら電池を交換する必要があります。
セットになっている充電器も使い続けるうちに、接触する端子部分が故障して充電できないケースもあります。
以上、コードレス電話機は基本的に携帯電話やスマートフォンと同じように、固い地面に落としたり水没させたりすれば壊れてしまいます。また、電波を利用して通話をするため、無線アンテナは出来るだけ環境の良い場所に設置しましょう。
3、まとめ
ビジネスフォンでは子機としてコードレス電話機が利用され、無線アンテナを設置して電波を利用して通話が可能になります。基本的に携帯電話やスマホのように、床に落とす、水没させるなどの原因で故障してしまいます。
また、コードレス電話機の利用にあたっては、セットになっている無線アンテナを設置しますが、電波が通りやすい場所に設置する必要があり、使わないときは充電しておくようにしましょう。
オフィスでコードレス電話機を併用すれば業務効率化にも繋がるので、故障のないように大切に活用していきたいですね。